美容外科のプチ整形ではこれらの他にもまだまだ新技術、最新治療方法が開発され実際に応用されています。最初にご紹介したサーマクールは高周波照射による治療ですが、これと並んで人気の高い光線照射治療にもどんどん新しい機械が採用され、新たな効果を上げ続けています。たとえば今注目されているのがドイツ製の「アスクレピオン・パルス・ライト」と呼ばれるもの。すでにいくつかの美容外科のクリニックでは実戦配備されています。
この光治療機械ではメラニン・ヘモグロビンに作用して治療効果を上げると共に、冷却機能を搭載しているのでクールダウンを同時に行えるという利点があります。照射機械は手持ちのペンのような形状で、まるでタトゥーを入れる時の器具に似ているので「タトゥースター」といったニックネームもあります。美容外科では肌トラブルの治療や医療脱毛にこの最新機械が用いられ、優れた効果を上げています。
美容外科の最新治療と言えば、医学界全体で注目されている再生医療の応用が挙げられると思います。美容外科、美容皮膚科で近頃話題になっているのが、この再生医療を応用した新しい発毛治療です。植毛ではなく発毛であることにお気づきでしょうか。いわゆる薄毛、禿の治療もまた美容外科の重要な治療メニューなわけですが、最新の発毛治療としては「グロースファクター」と呼ばれる治療法が突出しています。これは頭皮に直接、成長因子を注入するもので、男女の別なく発毛効果が見られます。悩めるユーザーにとってはまさに福音と呼べるものです。
同じく再生医療の美容外科への応用という事で言えば、ボディデザイン治療に用いる素材として、ユーザー本人の幹細胞から精製した充填素材というものが挙げられるでしょう。先にも触れた「脂肪を溶かして排出する」という治療で「溶かされた脂肪細胞」を精製して充填素材に用いるという手法が、美容外科ではすでに編み出され実用化されているのです。脂肪吸引による吸引後の脂肪細胞を精製するという手法もすでに有名になっていますね。これらの治療法は、副作用、拒否反応を考慮した一連の再生医療研究から生み出された成果なのです。
美容外科の最新治療のいくつかについて、ざっと駆け足でご紹介してきましたが、まだまだこれからも美容外科は日進月歩、それも驚異的スピードで長足の進化を続けていくことは間違いないでしょう。医学界の最先端研究の成果を、どんどん形にしていってしまう優れた「現場の実行力」、日本の美容外科の優秀なドクターたちが積み重ねていくものは、すでに私たちの予想をはるかに超えているのです。